名字がない国 ― アイスランドの名前のしくみ

ほとんどの人が「家の名字」を持たない

アイスランドの人のほとんどは、日本のような「家の名字」を持っていません。

ほとんどの人が「家の名字」を持たない

そのかわりに使うのが、「だれの子か」を表す名前です。

この記事の内容は動画でも見られます

だれの子か

男の子は「〜ソン」、女の子は「〜ドッティル」

男の子なら父親の名前に「ソン(息子)」、女の子なら「ドッティル(娘)」をつけます。

たとえば、ヨーン・エイナルソンさんの息子オラフルさんは、オラフル・ヨーンソンになります。

つまり、親子やきょうだいで、名字の部分がちがうのが当たり前なのです。

歌手のビョークさんのフルネームは、ビョーク・グズムンズドッティル。「グズムンドゥルの娘」という意味です。

母親の名前を使うこともできます。2019年の法律からは、性別を限定しない「ブル(子)」も選べるようになりました。

名字が少ない理由

1925年、新しい家の名字が禁止に

1925年、新しく家の名字を作ることが、法律で禁止されました。

今、家の名字を受け継いでいる人は、1割にも届きません。

そのため電話帳は、名字ではなく、下の名前の順に並んでいます。同じ名前が多いので、職業も一緒にのせていました。

名前委員会

新しい名前は「名前委員会」が審査

赤ちゃんに新しい名前をつけるときは、「名前委員会」の審査があります。1991年にできた組織です。

アイスランド語の文法に合い、言葉の形が変えられて、本人が困らない名前かどうかを見ます。

認められた名前のリストには、約4300の名前がのっています。

まとめ

名前の中に、親から子への物語

名前の中に、親から子への物語がある。それが、アイスランドの名前です。

  • 男の子は「〜ソン」、女の子は「〜ドッティル」
  • 1925年、新しい家の名字が禁止に
  • 新しい名前は「名前委員会」が審査

出典

  • Wikipedia「Icelandic name」
  • FamilySearch
  • Wikipedia「Icelandic Naming Committee」

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