1975年10月24日、アイスランドの女性の約9割が、仕事も家事も、いっせいに休みました。

アイスランド語で「女性の休日」と呼ばれる、この一日。国の歴史を変えた出来事です。
この記事の内容は動画でも見られます
なぜ休んだのか

当時、女性の賃金は、男性の6割にも届いていませんでした。
仕事の内容による差別もありました。女性たちは、自分たちの働きがどれだけ大切かを、目に見える形で示そうとしたのです。
止まった国

その日、首都レイキャビクには、約2万5000人が集まりました。当時の人口は約22万人です。
働く人の多くが女性だった魚の加工工場は、仕事が止まってしまいました。
父親たちは子どもを職場に連れて行き、手軽に食べられるソーセージが、多くの店で売り切れたといいます。
変わった国

翌年の1976年、男女の平等な権利を定める法律が作られました。
1980年には、ヴィグディス・フィンボガドゥティルが大統領に。選挙で選ばれた、世界で初めての女性の国家元首です。
その後も女性たちは、節目の年に、賃金の差のぶんだけ早く仕事を切り上げる行動を続けてきました。
2005年は14時8分、2016年は14時38分。差が縮むにつれて、帰る時刻が遅くなっていったのです。
今も続く

2023年10月24日には、首相も参加して、1975年以来の丸一日のストライキが行われました。
世界経済フォーラムの男女格差のランキングで、アイスランドは2025年まで、16年連続で1位です。
まとめ

一日の、静かで大きな行動。それが、国の形を変えていったのです。
- 女性の賃金は、男性の6割未満
- レイキャビクに約2万5000人。人口約22万人の国で
- 1976年、平等な権利の法律
- 2023年、首相も参加して丸一日のストライキ
出典
- Wikipedia「1975 Icelandic women’s strike」
- NPR(2023)
- 世界経済フォーラム(2025)
アイスランドの「へぇ!」を毎日発信しています。
▶ YouTube:アイスランドの魅力 ▶ Instagram:@kippa_kuriosa

