王も軍隊もない国があった ― アイスランドの議会「アルシング」の誕生(930年)

930年、王のいない島で話し合いの仕組みが生まれた

今から1000年以上前、王さまも軍隊もいないまま、人々の話し合いで治められていた国がありました。北の島、アイスランドです。

この記事では、930年に始まった全島集会「アルシング」と、王のいない国のしくみを紹介します。

930年、王のいない島で話し合いの仕組みが生まれた

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930年、話し合いで治める国が生まれた

930年、王のいないアイスランドの島で、人々は話し合いによって国を治める仕組みをつくりました。

同じころの日本は、平安時代の中ごろです。939年には、関東で平将門が反乱を起こしています。日本で武士の争いが起きていたころ、遠い北の島では「話し合いの国」が動き始めていたのです。

世界でも最も古い議会のひとつ「アルシング」

全島集会アルシングに集まる人々

シンクヴェトリルで始まった全島集会「アルシング」は、世界でも最も古い議会のひとつとされています。

毎年夏になると、島の各地から首長たちが集まり、法を決めたり、争いを裁いたりしました。

法の岩から法を唱える法の語り手

集会では、「法の語り手」と呼ばれる人が、「法の岩」の上から法を声に出して唱えました。

王も軍隊もない国

王も軍隊もなく、首長の話し合いで治めた

この国には王も軍隊もなく、首長たちの話し合いで治められていました。

争いは、裁判や賠償で解決するのが決まりでした。それでも、決闘や復讐がなくなることはありませんでした。

980年代には、「赤毛のエイリーク」が西へ船を出し、グリーンランドに移り住んでいます。

アルシングの場所は、今は世界遺産

シンクヴェトリル国立公園(世界遺産)

アルシングが開かれた場所は、今、世界遺産のシンクヴェトリル国立公園になっています。アイスランドを旅するなら、ぜひ訪れたい場所のひとつです。

まとめ

  • 930年、王のいないアイスランドで、話し合いで治める仕組みが生まれた
  • 全島集会「アルシング」は、世界でも最も古い議会のひとつ
  • 王も軍隊もなく、争いは裁判や賠償で解決するのが決まりだった
  • アルシングの場所は、今は世界遺産のシンクヴェトリル国立公園

次の時代、この「話し合いの国」は、信仰をめぐって二つに割れかけます。

出典

  • Wikipedia「History of Iceland」
  • Wikipedia「Althing」
  • Wikipedia「Lawspeaker」
  • Wikipedia「Icelandic Commonwealth」
  • Wikipedia「Erik the Red」
  • Wikipedia「平将門の乱」
  • UNESCO 世界遺産「シンクヴェトリル国立公園」

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